曖昧な理

ILLUSTRATION,MIXED-MEDIA2017.04

人は過去に栄光を残すと、瞬時に他人から良い評価を得ることが出来る。
でもその評価ががずっと良い評価のままであり続けるのは、難しい。
評価を得た人はそれ以上に期待に応えたいという欲求と、気持ちの根には他者に気に入られて安心を得たいという欲求が生まれてしまう。
その欲求が生まれてしまうと、いつも生きる軸が、自分ではなくて、他人にある状態。生きる軸が、自分にあれば、苦しくなると自分でやめられるが、もし生きる軸が他人にあれば、他人がやめていいと言わない限り、やめられない。際限なく無理してしまう。
もういっそのこと良い評価であっても、こんな思いをするなら皆の記憶から忘れてもらいたい。と楽観的に考える。

ペン、マーカー、トレーシングペーパー 2017/04/16