MINAMI MIYAJIMA
SQUARE ARTIST
1997年 大阪・此花区梅香生まれ、在住。
現代アートを軸に、グラフィックデザインやイラストレーションなど多様に表現している。
現在は四角形が密集している集合体の作品が代表作。
2021年4月4日4:44pmから自身のアートギャラリー「JITSUZAISEI (実在性)」を設立。
クラウドファンディングを用いたことによって仲間と話題性を集めることに成功。
独学で美術を学んできた私視点による現代アートの話を大学で講義をしたり、さらにはセミナーイベントで登壇するなど、メディアへ露出する機会も増えてきている。
最近の街、特に区画整理が進んだ街の風景は直線が多い。私が生まれ育った此花区梅香という地区は、戦後まもなくの頃に区画整理が始まったエリアで、広い道路と直線的な建物のシンプルな街となっている。背の高いビルもほとんどなく、当時住んでいた家のベランダからは直方体がギッシリ立ち並んでいるような景色が見え、幼い私はそれを眺めるのが好きだった。
私の記憶には無い整理前の街は、きっとそこで暮らす人々の手垢にまみれ、雑多で、歪で生活感と表情が豊かな風景だったのだろう。
さらに私の幼い頃には、同じ区内にUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)がオープンした。USJの映画の中のワンシーンやゲームのキャラクターはリアルだけれども、人間らしさからは切り離された世界のような印象があった。
そこで暮らした私が描く風景は、自ずからそれらと相似形をとることとなった。白と黒で象られた世界は、「街の風景」であると同時にその街で育った私の極端な思考、0/100の思考のコントラストである。幼い頃の私は、嫌なことがあると目を瞑り腕を押し当てながらうずくまり、瞼の裏にある光景が浮かび上がるのを待った。
幼い現実逃避であったのだが、その光景は最初白黒の細かいノイズが一面に広がり、やがて変容し広大で空虚な空間が現れる。
最初細かいピクセルが砂嵐のように散らばり、視点が引いていくと同時にラインで構成された風景が現れるようなイメージ、つまり今の作品の原型となったのはこの頃の体験である。
モニター上では間色はピクセルを細かくすることで表現される。
それは自分にとって砂嵐の中にいるような、どこか虚無的なものだった。街の風景を濃淡の無い黒い直線で空間だけを抽象的に表現する。
最初それは個人的な心象風景であったが、作っているうちにあなたの、もしくは誰かの原風景と繋がるようにも思えた。必要最小限の色や線で街の空間だけを再現することは、誰かが育った街、住んでいる街の公約数を絵画の要素として抜き出していることになる。
デジタルで下絵を作り、それをキャンバスに転写する。その行為が個人的な感情や感傷、不要な情緒を遠ざける。今では作品のバリエーションも増えており、当初空間の再現だった絵画が、今では空間を素材に「街」や「風景」に見えるものを描くようになっている。私から遠いところにある無機質な風景だが、きっと私の内面とも繋がっておりそれに合わせて変化していくのだろう。
(ステートメント作成協力:前田大介)
個展
2019「OBJECTIVELY」アトリエ三月/大阪
2020「EROSION/侵食」アトリエ三月/大阪
2023「MINAMI MIYAJIMA 台北個展」 美寓藝術文旅/台北
2024「BAIKA PIXEL」the three konohana/大阪
アートフェア/イベント
2018:UNKNOWN ASIA2018/大阪
2023:AFAF2023/福岡
2024:OSAKA ART MARKET/大阪、KOBE ART MARCHE/神戸、MEET CULTURE 2024/大阪、Osaka Art & Design 2024/大阪(阪急梅田本店SOUQ)
グループ展
2019:手塚治虫生誕90周年記念展/東京
2020:Graphic Art exhibition vol.2/東京、whereabouts:sep/大阪
2021:大阪アンデパンダン展/大阪
2022:parts/金沢、Group_Show_202210/東京、遊具/東京
2023:CASO Lounge OPENING EVENT 2DAYS/大阪、アトリエ三月SHOW CASE “LINE”/大阪
2024:About the Grid and the art to revolt against orden/オーストリア・ウィーン
04:04 日
News
JITSUZAISEI、2021/4/4 PM4:44 OPEN!
12:18 金
Exhibition
アトリエ三月年末展に参加します。
12:15 火
Works
12/26Web解析士協会のイベントにて現代アートの話をします。